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合格者の声

2023年度(第44回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

中野 匡人さん

通販CMの知識が必要になり受験しました。メディア関係の方々もぜひ挑戦を

中野 匡人(まさと)さん

株式会社TBSテレビ プラットフォームビジネス局

 皆様はじめまして。私は現在、テレビ局で配信番組の考査やインターネット広告の審査を担当しています。
 昨年はステマ規制などが始まり、表示に関する法律や知識を再整理しなければならない状況に追い込まれました。そこに会社の組織変更もあり、通販CMに関しての知識も必要になりました。景表法だけならまだしも特商法や消費者契約法など、とてもカバーしきれないと途方に暮れていたところ、通販を行っている弊社の関連会社の方からこの資格の存在を教えてもらいました。曰く「これを持っていれば、何かあっても消費者庁と渡り合えるんですよ!」と(笑)。嘘か誠か、とにかく資格を持っていることに越したことはないと、50代最後での挑戦となりました。

 手始めに日本産業協会の公式テキストを手に入れましたが、ご存知のとおり、あの厚さと範囲の広さに面食らいました。何せ、ケネディ大統領からウールマークまで、ですよ!
 何も勉強しないまま過去問に挑戦してみました。学生時代に勉強した経済学もいざ問題に向かうとすっかりアタマから抜け落ちており、案の定3〜4割ぐらいの正答率。これはヤバイと思い、LECの通信講座を申し込みました。この講座は、オンデマンドで空いた時間に聴くことができるので重宝し、個性的な講師の先生も視聴にプラスでした。おかげで7割ぐらいは正解できるようになりました。
 第2次試験では、字を書く習慣がなくなっていて、とにかく漢字が出てこない。受験する方は、試験前、論文テストは鉛筆で書く練習をするのをオススメします! 試験対策としては、『くらしの豆知識』のテーマを自分なりにアレンジして800字程度にまとめることを行いました。しかし、想定問題はほとんどかすりもせず、消費者問題の論文は具体的な知識が足りなさそうで、企業経営の分野で挑戦しました。でも、どこかでテーマは繋がっているように感じました。

 今回、受験を機に感じたのは、消費者行政は自分の想像以上に市民の立場に立ち、消費者に寄り添うことを心掛けているのだという点です。政治に対する不信感は日々増す一方ですが、消費者問題に関して言えば、関連の法令整備や行政の動きに一筋の光明を見ました。「消費者庁やるじゃん!」という印象です。
 消費者を取り巻く環境はすさまじく変化しており、偽牛缶事件の時代には思いもつかなかったトラブルが多発しています。そして、新聞やテレビで見た様々な問題、あるいは自分が不注意で巻き込まれてしまった事例、そして仕事でふだん扱っている途切れ途切れの知識が今回の受験できれいに「つながった」感覚を持ちました。
 テレビの仕事で一番大切なのは、視聴者と向き合うことです。そして視聴者と向き合うことは、すなわち消費者と向き合うことなんだ。そんな気付きを与えていただきました。
 クイズ感覚で楽しめると思います。メディア関係の方々にもぜひ挑戦していただきたいです。

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