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合格者の声

2023年度(第44回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

猪狩 典子さん

仕事や日常生活に役立つ内容が多く、勉強のモチベーションを維持できました

猪狩(いがり)典子 さん

東日本電信電話株式会社

 NTT東日本は、皆さんにとって電話やインターネットの会社といったイメージが強いかと思いますが、昨今では、地域循環型社会の実現を目指し、農業などの一次産業を含めたさまざまな事業領域への挑戦をしています。また、通信を「つなぐDNA」と「お客様第一主義の精神」を大切にしつつ、CX(顧客体験)向上に向けた全社的な取り組みを行っています。
 私は、広告表示審査室に所属しています。広告は、CXにおけるお客様とのタッチポイントとして非常に重要な役割を担っているため、広告表示審査室では、お客様にとって誤認のない分かりやすい広告表示をめざして、自社で掲載するすべての広告物(マスコミ4媒体、Web、ちらし等)に対し、審査を行っています。2023年の事業計画の中で、審査室全体で消費生活アドバイザー資格取得の目標を掲げていることから、私もその一員として挑戦することを決めました。

◆第1次試験対策
 子育て中ということもあり、試験対策は時間との勝負でした。テキストをすべて網羅して勉強するのは難しいため、過去問題から出題傾向を把握して、そこから知識を広げることを心がけました。具体的には、ホームページに掲載されているすべての過去問を印刷し、ほぼ間違いなく解けるまで繰り返し、その周辺知識をインプットしました。
 平日は仕事と家事の隙間時間や移動時間に、週末はしっかり時間を確保して短期集中で勉強しました。公式テキストだけだと苦しくなるため、ライトに読める『暮らしの豆知識』や『消費者白書』、国民生活センターサイトの「テーマ別特集」などを活用し、別の角度から見るようにして知識の定着を図りました。

◆第2次試験対策
 第1次試験合格を確認してから取り組んだので、第1次試験と同様、短期集中で乗り切りました。過去問と最近のトピックスから想定問題を作り、まずは、パソコンで模範解答を文字数内で作りました。どのジャンルでも一定程度は対応できるよう、消費者問題、企業経営、法律、その他のトピックス(SDGs、生成AI、DX、働き方改革など)を幅広く押さえることを心がけました。
 そして試験直前の1〜2週間前くらいから、想定問題に対して手書きで時間内に書く練習をしました。パソコンに慣れてしまって、手書きで一気に書くことに慣れておらず、書けない漢字が想定以上に多くあることを痛感しました

 第1次・第2次試験ともに自信がなかったので、合格証を手にした時は、頑張りが報われたと本当に嬉しい気持ちになりました。
 振り返ると第一次試験の出題範囲があまりに広く心が折れそうになるときもありましたが、法律分野、企業経営などの知識は、仕事にも役立ちますし、消費者問題や生活基礎知識などは、日常生活で自分自身や家族にも役立つことが多かったので、なんとかモチベーションを維持しながら頑張れました。また週末の勉強時間の確保には、家族の協力が不可欠でしたので、この合格は家族のお陰と心から感謝しています。

 消費生活アドバイザーという資格を受験してみて、お客様視点で仕事に取り組む多くの組織にとって、とても有益な資格だと感じました。今後、自組織はもちろん、社内の関係部にも取得のメリットを訴求して、消費生活アドバイザーの輪を広げていきたいと思います。また、自治体や小学校の活動などにおいて、地域社会をより良くするために消費生活アドバイザーとして自分がどんな貢献ができるのか、模索していきたいです。

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