TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 中島さん インタビュー記事1

活躍する消費生活アドバイザー

中島 由美子さん

「消費者教育+キャリア教育」を原点に、若者と社会の架け橋として就職支援活動をしています

中島 由美子さん(消費生活アドバイザー23期)
キャリアカウンセラー

サントリーお客様センター勤務等を経て、2011年よりキャリアカウンセラーとして活動を始め、現在はフリーランスで活動中。人材開発コンサルタントや、ベーカリー企業にてマーケティングコンサルタントも務める。
若年者就職支援研修講師、高等学校就職支援アドバイザー、新入社員研修、CS研修、コールセンター新任者研修講師等、あらゆる場面で「消費者教育+キャリア教育=社会人基礎教育」を実践中。研修のカリキュラム開発にも意欲をもち、活動分野を広げている。
趣味は観葉植物を育てること。「根がたくましく育ったゴムの木、オーガスタ等の緑の美しさにうっとりしています」

まず、お仕事について簡単にご説明ください。

中島 消費生活アドバイザーとキャリアカウンセラーの有資格者として有限会社エム・エム・トラストに登録し、研修講師を務めるほか、認定特定非営利活動法人「育て上げネット」の認定講師としての活動や、フリーランスでマーケティングコンサルタント、就職支援などを行っています。

 「育て上げネット」は、「働けるようになりたい」と願いながらも、きっかけをつかめずに足踏みしている若者たちの支援をしている団体です。
 ここでは、「MoneyConnection®(マネーコネクション®)」という、若者の無業化予防のための金銭基礎教育プログラムを担当しています。これは「育て上げネット」と新生銀行が共同で開発したプログラムで、おもな対象は高校生ですが、大学生向けに実施することもあります。

キャリアカウンセラーというのは、厚生労働省指定の資格ですよね。

中島 はい。キャリアを人生そのものと捉え、個人にとって望ましいキャリア選択、キャリア開発を支援する専門家です。
 2002年に「キャリア・コンサルタント5年間5万人養成計画」「キャリア・コンサルタント能力評価試験制度」がスタートするなど、国もキャリア教育に力を入れています。

 これに伴い、キャリアカウンセラーが学校で授業やガイダンスを担当したり、就職支援業務を担うことも増えてきています。
 2013(平成25)年3月末の養成者数は約4万5千人、2019(平成31)年度末までに7万9千人が目標です。ただ、実際に資格取得がすぐに収入に結びつくわけではありませんので、キャリアカウンセラーを職業としている方の数はそれほど多くないと思います。

 私の場合は、企業のお客様センターで身につけた「電話応対のスキルを若者たちに伝えたい」と思ったのが、キャリアカウンセラー資格取得のきっかけです。
 リーマンショックの影響もあって企業が採用を控え、「就活自殺」という言葉すらマスコミに踊るようになっていた頃です。

 電話応対というのは視覚情報がないなか、すべての感覚をとぎすませてお客様と接します。電話の向こうのお客様に何を聞かれているのかを瞬時に判断し、求められている回答を相手に通じる言葉で返します。発語しなければ何も伝わらず、解決策を見出せません。声の調子と言葉での表現の訓練を積むことにより、視覚が加わった状況においても落ち着いて相手の言葉を聞き取り、言いたいことを遺憾なく伝達できるようになります。

 メールであれば訂正しながら文章を作ることができますが、電話応対では発した一つひとつの言葉に訂正がききません。このスキルこそがコミュニケーションの原点だと考えています。
 いまは固定電話が少なくなり、ベル音を聞いて電話を取り、応対するといった経験のない人たちが増えてきました。入社後に新人研修で電話応対を習っても、苦手意識が消えないようです。電話応対のスキルは就職活動全般、さらに、どんな職種に就いても役立ちます。

豸郁イサ逕滓エサ繧「繝峨ヰ繧、繧カ繝シ