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合格者の声

2022年度(第43回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

原 啓輔さん

お客さまの回りの消費者問題を知ることが、質の良いサービスにつながります

原 啓輔 さん

中央労働金庫

 私は「消費者の生活を知ること=お客さまを知ること」と考え、この資格試験に挑戦しました。
 金融機関は「消費者問題と隣り合わせ」の場所だと思います。たとえば、店頭に高額の払戻や振込を依頼しに訪れたお客さまが、実は振り込め詐欺や不適切販売の被害に遭いかけているケースもあります。私たち職員にも、お客さまの理解度や志向に合わせた適切な商品・サービス提供が求められます。
 だからこそ、お客さまの身の回りで起こる消費者問題や事業従事者として留意すべき点を知ることが、より適切かつ質の良いサービスの提供につながると考えています。

 資格取得にあたって最も苦労した点は、試験範囲の広さです。
 企業経営や経済、法務関係に関しては、学生時代に学んだ知識や金融機関での業務において留意していることなどをもとに理解を深めました。一方で、生活知識や消費者問題に関しては、細部まで理解することにとても苦労しました。
 まずは公式テキストを2周ほど読み込み、数年分の過去問を解きました。間違えた問題はテキストの該当箇所を再度読み、文章を一言一句覚える勢いで反復練習を行いました。
 ふだんの生活においても商品表示等に目を配るなどして、自分の生活とリンクさせるよう心掛けました。
 第2次試験においては、「起承転結」を意識して文章構成を行うこと、短い時間で文章を書き上げること、どんなテーマが出題されても困らないように再度テキストの細部まで頭に入れること、という3点を心掛けました。
 また、昨今のコロナ禍で文字を書く機会が少なくなったため、「きれいな字」を書く練習を行いました。

 合格通知をいただき、1回では合格できないだろうと考えていただけに、嬉しさ半分驚き半分といったところです。若い世代の受験者が少ない印象でしたので、若い世代も果敢にチャレンジしてほしいと思います。
 詐欺や不適切販売の手口が日々巧妙になり、関連法規は目まぐるしく変わると言っても過言ではありません。すべての消費者がこの変化を把握することは難しいと思います。私たち有資格者がアンテナを張り、より多くの人に正しい情報を発信するとともに、困った時にすぐ相談しやすい存在であることが使命だと考えています。

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