コールセンターの改善に資格取得で得た知識が役立ちました。
小川 浩一さん(消費生活アドバイザー30期)
(株)アクティブライフ 代表取締役社長
TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 小川さん インタビュー記事1
コールセンターの改善に資格取得で得た知識が役立ちました。
小川 浩一さん(消費生活アドバイザー30期)
(株)アクティブライフ 代表取締役社長
(株)アクティブライフについて簡単にご説明願います。
小川 アクテイブライフは、いわゆる介護事業をしている会社で、1988年、昭和63年に大阪ガス(株)の関連会社として設立されました。今年ちょうど30周年を迎えたんですよ。
大阪ガスが新分野にチャレンジしようと、社員から積極的に提案を応募していた時期でした。「これから高齢社会になるので、介護の仕事のニーズが高まるのではないか」「ガス会社は地域に根ざす会社として社会的な責任があり、貢献の意味も込めて意義のある事業ではないか」と提案した社員がいたんです。社内で企画等が検討され、誕生しました。
まだ介護保険が影も形もない頃です。介護保険制度がスタートしたのが2000(平成12)年ですから。
まだ高齢社会が世間でそれほど話題になっていない頃ですね。
小川 そうなんですね。昭和60年頃というのは、65歳以上の方は、日本における人口割合が約10%だったのです。ところが、今年9月の敬老の日の発表では28.1%。つまり、30年あまり前は高齢者が10人に1人だったのが、今は3.5人に1人になっています。100歳以上の方も同じ時期には2,000人台後半だったのが、直近のデータでは69,785人までなっている。
30年前は「これから高齢化社会だ」といっていたけれども、いまや超高齢社会になっています。
現在は、介護付有料老人ホームのほか、デイサービスやホームヘルプなども。
小川 はい。当社は9施設を有していまして、介護付有料老人ホームが3施設、グループホームを核にしてデイサービスやホームヘルプも行っている「生活サポートセンター」が4施設、それからデイサービスとホームヘルプだけを行っている、こぢんまりした2施設があります。デイサービス施設の一つは地域に根ざすことをめざし、築100年以上の古民家をお借りして運営しているんですよ。
売上等は規模の大きい介護付有料老人ホームがやはり多く、7割くらいになります。
すべての施設を定期的に巡回されているのですか。
小川 回ります。少なくとも月に1回は必ず施設をのぞき、スタッフと顔を合わせて話をします。
そういう定点観測をしていると、パッと顔を見て「今回は元気がないな」「雰囲気が違うな」とわかる。そういうときは、男性だったら「飲みに行こか」、女性だったら「だれかと一緒に食事でもしながら話をしない?」みたいなことを言います。そうすると「こんなことがあって悩んでいる」といった話が聞けます。
この定点観測という意味も含めて、施設にはできるだけ顔を出し、声がかかれば、施設が主催する行事はなんとか時間をやりくりし、土曜日でも日曜祝日でも、顔を出すように心がけています。
従業員数は650名です。
9施設にしては多いですね。
小川 介護事業はやはり人で成り立っているんですよ。半分は正規社員で、半分は非正規の方です。非正規の方の多くは、ホームヘルパーさん。ホームヘルパーさんは、自分の時間の都合に合わせて、「この日は朝だけ働きにきます」「この日は朝ちょこっと。昼間は家のことをして、夕方にまた少しだけ」というように働かれている方が多いので、この人数になります。
2040年くらいまでは、高齢者が増えつづけるというデータもあります。サービスを提供する働き手の確保は本当に大切です。できれば、行政は介護人材をしっかり育成して我々事業者のほうにハローワークさんなどを通じてしっかりと橋渡ししてもらいたいです。給料も上げたい。そういう政策も考えてほしいと切に願っています。