TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 資格活用への取組み > 2015年度「トヨタ消費生活アドバイザーの会」総会(2015年4月16日開催)における講演より抄録5

資格活用への取組み

③消費者行政・関連団体等との連携
 社会の動き、行政の動き、それから諸団体との連携にもしっかり取り組んでいます。これは主に、私の所属する消費者室で行っています。

 まず一つは、全国にある消費生活センターに支社のお客様対応の責任者等が定期的に訪問する活動を行っています。
 地域のネットワークを強化できますし、当社に関する相談や苦情などが地元の消費生活センターに入ったとき、約9割はそこで解決しているという現状がありますので、地域密着の関係構築を重視しています。
 将来的には、全国の支社に1人ずつ消費生活アドバイザーがいて、その人を窓口として地域の消費生活センターと日常的に情報交換できる関係になれば理想的だなと考えています。

 そのほか、『消費者通信』という、当社の消費者関連の取組みを紹介する冊子も作成しています。これには消費生活アドバイザーが最近の相談事例を解説するページもあります。

 最後に、当社の消費者教育への取組みをご紹介したいと思います。
 学校教育の場や社会人向け、地域の消費者向けなど、さまざまな対象に向けて行っています。
 学校教育では、中学校や高校に出張授業をして、お金の大切さやライフプランニング、保険の相互扶助の仕組みなどについてお話しています。
 当社の消費者教育の特徴は、社内でボランティアの講師を募っていることです。100名ぐらい手が挙がりますので、北海道から沖縄まで、どこの学校から依頼があっても、講義できます。従業員が消費者教育や消費者市民社会の大切さを実感する、よい機会ともなっています。

 まだまだ取組み途中ではありますが、3名の役員を含む326名の有資格者が仲間の輪を広げようと、消費生活アドバイザーの魅力を伝えながら今年の受験勧奨をしている真っ最中です。

■トヨタ消費生活アドバイザーの会

 1991年にトヨタ自動車株式会社内の消費者志向意識浸透を目指し発足。消費生活アドバイザー試験の受験支援のほか、車両評価、トヨタ関連施設評価、お客様相談センターの対応評価、「Sustainability Reportを読む会」などの活動を行っている。2006年から会報誌『le pont』(ル・ポン)を発行。「ル・ポン」とは仏語で「橋」の意味である。

会報誌『le pont』

◎トヨタ自動車株式会社様、ご協力ありがとうございました。

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