■消費生活アドバイザーの社内での活動
同社の消費生活アドバイザーは、現場のフロントスタッフはもとより、新サービス開発部門など、所属先はさまざまである。種市祐美CS企画担当(消費生活アドバイザー)より説明を受ける。
「ドコモグループの消費生活アドバイザーの資格者に、お客様とのコミュニケーション強化を目的として広告ツールのチェックにご協力いただいています。
CMやお知らせを事前に主管部担当者以外の複数の第三者の目線で見ることになり、性別や年代はもちろん、さまざまな立場からの表現方法のチェックにつながっています」
修正された内容には、次のようなものがある。
●CM・動画
- ・ネガティブにとられるかもしれない表現を修正
- ・多くの人にわかりやすい表現に修正
- ・映像の演出の中で誤解を生まないよう修正
●SMS(限られた文字数で伝える媒体)
- ・誤解や不安を招かないような表現に変更
- ・簡易な言い方やより分かりやすい表現に変更
- ・より丁寧な表現や感謝の意を伝えるような表現に変更
2〜3日のタイトなスケジュールにもかかわらず、意見が多数寄せられるという。それらは主管部へ報告され、取捨選択のうえ広告に反映される。
1年間を通して積極的に取り組んでいただいている人にはCS推進部長表彰を実施し、モチベーションを上げる取組みもなされている。
■消費生活アドバイザー資格取得のサポート体制
「全社員を対象として消費生活アドバイザー資格に挑戦する人を支援する取組みが始まっています」と、種市CS企画担当。
「資格取得や更新に必要な費用、受験料や受講費用を支給しています。またCS推進部のイントラサイトで消費生活アドバイザーの資格を推奨していまして、本年度の試験日程を周知するとともに消費生活アドバイザー資格のホームページなども紹介しています」
(取材:2023年5月30日)
< 終 >
お話をうかがった皆さま。左から、
菊地聖二 さん
CS推進部お客様相談室企画担当〈お客様対応専門員(CAP)〉
種市祐美 さん(消費生活アドバイザー41期)
CS推進部CS企画担当
浪方竹葉(なみかた たけは)さん(消費生活アドバイザー43期)
CS推進部長(取材当時)
小林弘実 さん(消費生活アドバイザー29期)
CS推進部CS企画担当
高木正寿 さん(消費生活アドバイザー43期)
CS推進部CS企画担当課長
〜資格取得者の声〜
CS向上のために必要な知識を体系的に身に着けるため消費生活アドバイザーを受験しました。
受験を通して、お客様の視点・企業の視点・世の中の動きやルールを考慮しつつ、中立的な立場で答えを出す姿勢を身に着けられたと感じています。