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資格活用への取組み

■消費生活アドバイザー資格は営業部門にもおすすめ

 グリコグループでは、消費生活アドバイザーは開発部門に多い。
 上野センター長も、商品開発研究所所属時に取得した。

 「きっかけは、商品開発に携わっている人が取得するとよいという紹介があったことです。

 通信教育の受講後に育児休業に入ったので、セミナーにも参加でき、ゆっくり時間をかけて勉強することができました。
 よかったことの一つは、経済や法律を勉強できたことです。研究職でしたので、それまで未知の分野でした。

 それから、この資格の取得を通して、『商品開発はメーカー視点ではなく、お客様が最優先でなければ』と強く意識できるようになったように思います。

 現在は、消費生活アドバイザーが多いお客様対応部門にいますが、試験内容を見ると、営業や開発部門の方にもぜひ取得してほしい資格だと思います」。

 毛利主任は、当時の上司の勧めで資格を取得した。
 「勉強すればするほど、はまってしまいました(笑)。
 消費者の方々の背景を知ることにつながり、企業と消費者双方の立場に立った知識や対応を習得でき、自信にもつながった気がします。

 お客様センターの社内のポジションアップにつながる資格ではないでしょうか。『お客様センターはこれだけスペシャリストが揃っています』と胸を張ることができます。

 消費生活アドバイザーの勉強を通して、お客様の声が時代とともに変わっていくこと、それを受け取る企業側のスタンスも変わらなければ、と強く感じました」。

 毛利主任も、「営業部門や製造、開発など消費者と深くかかわる部門の方が取得されることで、より活動的な会社になるのでは」と、受験当時から思っていたそうである。

 グリコグループには、各種通信教育の費用を会社が一部負担する支援制度がある。
 推奨資格に合格すれば、受験料も会社負担となる。
 消費生活アドバイザーは、中小企業診断士や英検1級などと並び、会社が推奨する資格の一つとなっている。
(取材:2014年10月20日)

< 終 >


上野理恵さん

上野理恵さん
グリコお客様センター センター長
(消費生活アドバイザー23期)

1986年江崎グリコ(株)に入社、菓子開発研究所に配属され、2013年より現職。
「商品の改良やアイデアを出すために、開発者は悩んでいます。お客様の声がヒントとなって、お客様も開発者も喜べるよう、つなげていきたいと思います」。

毛利朝香さん

毛利朝香さん
グリコお客様センター 主任
(消費生活アドバイザー32期)

2013年よりグリコお客様センターにてアイクレオ担当。
「お客様センターの良さをアピールしながら、軸足はお客様に置きつつ、企業人として会社に貢献していきたいですね」。

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