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活躍する消費生活アドバイザー

千葉県の県民提案事業に選定された事業もあるそうですね。

佐藤 はい。千葉県が、消費生活に関する課題解決に向けた取組みを推進するために公募した「消費生活の安定及び向上に向けた県民提案事業」に選ばれました。選定された16事業のうちの一つに入っています。

 「消費生活サポーターの連携推進と地域への消費生活情報伝達仕組みづくり」という事業名です。
 これは私が、千葉県消費者センターが毎年開催している、2日間の消費生活サポーター養成講座を受講したことに始まります。千葉県消費者センターに入る消費者情報や消費者被害の実例、成年後見制度などをうかがい、たいへんためになったという感覚があったんですね。
 しかし、これをどう活かしたらよいのか。「こういう活動をしてください」「こういう場がありますので、そちらで進めてください」といったお話はなかったんです。

 それで、自分でやってみようかなと。
 まず、身近な町会の役員に相談しました。養成講座の修了証書を見せて、「町会で毎月開催している班長会で、少し時間をください。消費生活サポート情報をお話したいので」と申し出たところ、快諾してもらえました。
 月に1回、1枚の情報シートを見てもらいながら、10〜15分くらいお話しを続けるうち、もっと地域に広げていけないかと思うようになりました。
 消費生活サポーター養成講座を受けた人は何十人もいるわけです。そのなかにも同じ思いの人がいて、声をかければ、いっしょにやってもらえるのではないかと考えました。
 この仕組みを千葉分科会に提案し、千葉分科会から東日本支部に提案しました。そのときちょうど、千葉県で県民提案事業を募集していたことを知り、応募しました。
 応募内容は、消費生活サポーター養成講座修了者のネットワークをつくることと、それを活かして、サポーターそれぞれが地域で消費者に情報提供していく、という2つの事業です。

 県民提案事業は、配布資料のコピー代や打合せ時の交通費など、活動実費が支給されます。
 現在は、消費生活サポーター養成講座を修了した2人の方とともに、消費生活サポーターネットの一員として活動しています。
 人数が少ないのが残念なのですが、講座修了者にサポーターネットへの参加が難しい理由をたずねますと、「地域のいくつかのグループ活動に参加していて、これ以上、活動を広げられない」と話す方が多かったんですね。
 それを聞いて、半面、うれしくもありました。地域で活動している人が、こんなにも多いとわかったからです。

地域で活動している人たちがつながる場でもあるんですね。

横岡 そうですね。分科会で千葉県域での活動をしながらNACSの自主研究会で専門分野の研究に参加している人もいますし、地域をより限定して千葉市在住者として活動している集まりもあります。
 消費生活の専門家として、一人ひとりが地域で活動し、その結果を分科会の定例会で報告し、意見を出し合い、情報交換する場ともなっています。

 課題は、会員の減少と定例会会場の確保です。
 千葉県にお住まいのNACS会員の方々、ぜひ、お気軽にご連絡ください。
 連絡先アドレス hrs46yktn@sky.sannet.ne.jp

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