大学のキャンパスで、消費生活アドバイザー資格取得の講座が開かれるというのは、画期的ですね。
城戸 この事業はプロポーザル方式により公募され、複数の応募団体がプレゼンテーションを行い、審査された結果、指名されました。
NACS西日本支部の試験対策特別委員会がカリキュラム作成、講師手配を行い、教材、プログラムを作りました。
このとき、チューターになってくださった方や、忙しい時に手伝いに来てくれたNACSの会員の方もいらっしゃるわけです。
だんだんと、人のつながりができてきました。
2012年にこの事業が終わりましたが、こうしたつながりが終わるのはもったいないという思いを、みなさんももっていたのだと思います。
2013年、BKCの事業が終了した翌年に、「滋賀県で組織をつくりましょう」と、4月にしが消費生活研究会を設立しました。
西澤 名前は、滋賀というロケーションで、消費生活問題全体について、自分たちの興味があることや勉強したいことをこれから議論していこうと、「しが消費生活研究会」に決めました。
語感もよく、「なかなかよい名前やなあ」と自画自賛しています。
会員の募集はどのように?
城戸 京都でBKCの打ち上げを行ったときに声をかけはじめ、受講生のなかで合格された方や、NACS会員でメールアドレスを知っている方々に声をかけました。
現在、メンバーは、男性4人、女性4人、計8人です。
消費生活相談員、公務員、大学関係団体職員、司法書士の方や、リタイアされた方、もちろん会社員の方もいます。

隔月開催の例会で女性メンバーと
発足してほぼ1年になりますね。どのような活動をされているのでしょうか。
城戸 大津駅前の施設で隔月で例会を開催し、調べたこと、勉強したことを発表しています。
設立直後には、一言でいえば「自主研究会って、いったい何をしたらいいのでしょう」といった活動でした。
そこから階段を一段ずつ登っているような状況です。
まずは、メンバー一人ひとりが興味のあるテーマについて自己啓発として勉強し、それを定例の場で発表する活動をしています。そのほか、見学会と講演会を開催しました。
見学会は、10月に滋賀県の経済団体や自治体、大学が共同で毎年開催しているびわ湖環境ビジネスメッセに行きました。
びわ湖環境ビジネスメッセは、長浜市の長浜ドームで開催される環境をテーマとした展示会で、2013年で16回目となります。
「環境と経済の両立」を基本理念に、環境産業の育成振興を図る場として開催されています。
創エネルギー・省エネルギー技術、環境技術、家庭用製品、リサイクル製品、水と農業の環境への対応、地場企業の環境保全への取組み等など、ビジネスとは直接関係ない一般消費者にとっても勉強になる展示内容です。
電気自動車や燃料電池車用水素ステーションも見ることができました。
基本的には滋賀という結集する軸がありますので、滋賀だからできることを求めていきたいと思っています。
また、NACSの一員としての役割を果たす方法も模索しています。