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合格者の声

2024年度(第45回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

菊池 知彦さん

体系的に消費者問題を学ぶうえで、試験問題やテキストはとても良い教材です

菊池 知彦 さん

株式会社メルカリ

 私は2023年4月に株式会社メルカリに入社し、現在、法務・ガバナンス担当の執行役員として働いています。メルカリはいわゆるC2Cのマーケットプレイスを運営しており、業務においては常にメルカリを利用される個人のお客さまに向き合うことが求められます。
 消費生活アドバイザー試験を受験しようと考えたのも、そうした業務に就いて1年ちょっと過ごしたなかで、消費者問題についてもっと深く考えたい・知識を得たいと思ったためです。
 仕事上、どうしても会社からの視点を取りがちですが、それでは問題の本質を理解できないことも多いです。消費者目線、あるいは社会の目、といったように複眼的に考える力を身に着けたいと考えました。

 勉強方法としては、公式テキストを買ってそれを過去問と照らしながら読み込む、ということをしました。
 法務を仕事としていますので第2次試験(論文)は法律分野で受験しようと考えていましたが、消費者保護法制だけでなく消費者問題の歴史など、読んでいてとても興味を引かれるものでした。司法試験の受験経験があるので試験慣れはしており、それほど勉強は苦にならなかったです。
 しかし第2次試験の本番では、法律分野の問題(広告表示の規制について)を見た瞬間に自分の知識に不安が出たので、数分悩んだうえで企業経営分野に切り替えて回答しました。サステナビリティに関する企業の情報開示という問題について多くの知識を持っていたわけではないですが、試験時間は情報開示の趣旨から考えて答えを捻り出しました。せっかく3問から選択できるので、第2次試験も分野を完全に絞って勉強するよりは、ちょっと幅を広げておいたほうが無難かと思います。後付けですけど(笑)。
 あとは、私は新聞を紙で読むのが好きなのですが、これは勉強のベースとして役に立ったかなと思います。よく言われることですが、興味のない分野も何気なく眺めていれば情報が入ってくるので、短答式・論文式に共通して効果があるかと。

 資格取得後も引き続き会社で働き続けますので、まずは「勉強した内容を業務に結びつける」というのが私自身のこの試験の活用方法です。第2次試験(面接)においても面接官の方々にお話したのですが、体系的に消費者問題を学ぶうえでこの試験の問題やテキストはとても良い教材だと考えており、周囲にもお勧めしてみようと思います。カスタマーハラスメントやダークパターンなど、年々新たなテーマが出てくる分野でもありますので、自分自身も常にアンテナを張って情報収集に努めます。

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