●使った後の容器包装を廃棄物にしない
お客様の家庭から排出されるごみを削減し、リサイクル資源として活用するために、食品取扱い店舗全店で使用済み容器包装を、店頭に設置したリサイクルボックスで回収している。
ここで回収した容器包装は、再生利用ルートを確保し、再生品の原料に使われている。
また、回収実績を毎月集計し、ポスターで公表。リサイクル製品化をわかりやすく説明するポスターも掲示し、お客様にリサイクルの仕組みを理解していただけるように努めている。
環境省と共同で実施した2012年度CO2削減効果の測定結果は、次のとおりである。
年間回収量 | 削減したCO2 | |
---|---|---|
アルミ缶 | 555.7t | 3,389.6t |
牛乳パック | 575.3t | 514.3t |
食品トレイ | 291.2t | 1,441.2t |
ペットボトル | 1,865.9t | 6,064.2t |
合計 | 3,288.1t | 11,409.3t |
回収した牛乳パックは、トイレットペーパーなどにリサイクルされ、ユニーグループの店舗で販売されている。
●環境配慮商品「eco!on」を販売
ユニーでは原料や製造過程、容器包装、使用時の省エネ・節水、使用後の廃棄物が少なく、もしくはリサイクルできるといった「環境にやさしい」商品を提供することが地球を守ることにつながると考え、商品開発や品揃えをしている。
その代表的な商品が、「eco!on」(エコオン)である。
これは、ユニーのPB(プライベートブランド)・SB(ストアブランド)商品を開発するうえで、特に環境に配慮した商品として、ロゴマークを付けて販売するもの。
こうした商品の購入は、環境配慮商品の生産者を支援することになる。
「eco!on」の認定は、専門家や有識者による第三者審査委員会で審議し、審査基準を満たした商品だけに行われる。その審査委員として(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会も依頼され、消費者の立場からの意見を述べている。

「eco!on」のロゴマーク
「eco!on」は、商品開発担当者が申請するのだが、担当者の「環境配慮への思い、ストーリー」も審査対象になる。
思いには、「現在だけではなく未来の地球環境に対する責任」や「購入していただくお客様へのメッセージ」「生産者のこだわり」などが含まれている。
「環境配慮商品はお客様に買っていただき、使っていただいて初めて環境に貢献できます。
そのためにも、環境のことだけではなく、デザインや使い心地・価格など、商品の魅力でお客様に選んで購入していただくことがとても大切です」。(百瀬部長)
ちなみに百瀬部長の一押し商品は、FSC (Forest Stewardship Council:森林管理協議会)認証マーク入りの学習帳。
森林保全のために間伐された木材を原料にしたFSC認証の紙を使用することで、森林保全に貢献できるという商品である。

FSC認証マークが入った学習帳
学習帳は、小学生が自分で選ぶことのできる商品であるため、環境学習で関心をもった子どもたちが購入することで、「知る → 行動する」という実践につながるのでは、との期待もある。