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活躍する消費生活アドバイザー

高齢者向け以外の出前講座も、実施されていますか。

神林 はい。以前は学校や一般講座での対応も行っていました。

 また、5月にいわき市から、消費者月間行事の一環として講座の要請があり、消費者モニター、全国消団連、消費者対策会議委員会の方たちを対象とした出前講座に行きました。

 これからは、さらに専門的なスキルが必要になってきます。NACSの自主研究会のなかには金融研究会などもありますから、今後そちらとコラボレーションし、スキルアップを図りながら取り組んでいきたいですね。

小林 障害者を対象にした消費者教育にも、これから取り組んでいこうと、話し合っているところです。これもなかなか、難しいのですが。

 4月に横浜市西区にある障害者施設を見学しました。横浜市は、各区に障害者自立推進協議会というのがありますので、そこでまず、支援されている方々を対象にして、研修をさせてもらうよう準備を進めています。

ところで、お二人が消費生活アドバイザー資格を取得しようと思われたきっかけは、どういうことだったのでしょうか。

小林 私は、全国農業協同組合連合会にいました。農家は生産者であると同時に生活者でもあり、私は長く、そちらに対応した事業に携わってきました。そこを退職後、「何か自分の経験を活かしたことがやれないかなあ」と思って、消費生活アドバイザーの資格を取得しました。職場の先輩・同僚に何人か資格をもった方がいましたので、どういう資格かは知っていました。

 この研究会に入ったのは、横浜で「開国・開港Y150」という横浜港開港150周年を記念した博覧会で、NACS神奈川分科会のブースを見に行ったのがきっかけです。そのころは、やっと分科会に顔を出した程度でしたが、消費者教育研究会の寸劇やクイズを取り入れた紹介を見て、「あっ、これいいな」と思って。ちょっとのつもりで参加しましたら深みにはまってしまい、代表を引き受けることになってしまいました。

神林 私は、ある政令市で33年の勤務を経て、消費者行政を担当する部署に初めて異動したのですが、同じ課のなかに相談員の方たちが6〜7人いて、一所懸命電話しているわけです。「消費者からの苦情相談」ということで、初めて見聞きする仕事でした。

 聞くと、消費生活アドバイザーで、かつ消費生活専門相談員、さらに消費生活コンサルタントの資格をもっている人たちが携わっている専門職とのことでした。あるとき、相談員の一人が「出前講座に行ってきまーす」と言って、出かけました。その後、この出前講座の業務をとおして、消費者教育・啓発に目覚めてしまい、「私のライフワークは、消費者教育」と思うようになりました。

 前職で消費生活専門相談員資格を取得し、退職後に消費生活アドバイザー資格を取得しました。今は、このNACS消費者教育研究会の活動にやりがいを感じています。(取材:2013年9月25日)

クイズの模様

小林啓二さん「導入部のクイズでは、こんな紙も使います。A4サイズを張り合わせて作りました」
神林美子さん「これは契約に該当するでしょうか。契約だと思う人は、手を挙げてください」

< 終 >

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