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活躍する消費生活アドバイザー

出前講座の人気のひみつは、どのへんにあるとお考えですか。

小林 対象に沿った内容を無料でお届けしているからではないでしょうか。対象が高齢者ご本人の場合は、ストレッチから始まり、寸劇やクイズ、替え歌など、楽しみながら、勉強していただく内容が中心になります。

神林 やはり現場で高齢者の方たちと接していますと、講義だけでは退屈されるようなんですね。アクションあり、笑いあり、といったメリハリのある講座がよいと私は考えています。参加者にも寸劇に出ていただいています。会場が和やかになります。

替え歌

寸劇などは、演劇の素養のある会員がいないと難しいのでは……。

小林 幸い、神林さんが高校の演劇部のキャプテンだった経験を活かし、会員にお手本を示し、引っ張ってくれています(笑)。

 ただ、講座依頼が増えてきまして、シナリオ不足が課題になってきています。いつも同じ寸劇をやるわけにはいきませんので。楽しく消費者を啓発するシナリオを探しています。どなたか、提供くださるとありがたいですね。

 それと、介護をされている方の講座の要請が増えており、その対応も新たな課題です。

介護に携わる方たちは、消費者教育の必要性を強く感じていらっしゃるわけですね。

小林 そうだと思います。介護者を対象にした出前講座では、1時間ぐらい、会場の皆さんと懇談することがあります。そこで、もっと勉強したいという声をたくさん聞きます。介護者の方たちはものすごく忙しいので、自分ではなかなか情報を集められません。そこを私たちがお手伝いするという形です。

神林 日常的な会話のなかで、たとえば高齢者が「私、この間、訪ねてきた人に強引に勧められてつい買っちゃったのよ」と話されたとき、クーリング・オフの知識があれば「それは解約できるんですよ」というようなことを介護施設の方でもサラッと言うことができます。そうすると、すごく効率よく、消費者被害が防止できると思います。

クーリング・オフの仕方 お断りの仕方

 一番大切なのは、民生児童委員、町内会役員、ケアマネージャーなど、地域で見守りをされている方たちのがんばりかと思います。私たちの講座にはそうした方々の参加も多く、出前講座は、そのきっかけになるのではないでしょうか。地域のセーフティーネットづくりのお役に立てたらと考えています。

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