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活躍する消費生活アドバイザー

インテリアコーディネーター、消費生活アドバイザーのほか、野菜ソムリエ中級など、たくさんの資格をおもちですね。

水谷 はい。家庭の省エネエキスパート指導級、福祉住環境コーディネーター2級、整理収納アドバイザー2級、福祉用具専門相談員など、必要に迫られて取得したものもあれば、「取っておいたほうがいいかな」と、思い立った資格もあります。

 消費生活アドバイザーの取得は、PL法の制定がきっかけでした。
 岡村製作所に勤めていた時で、急に、キッチンの取扱説明書のページ数が大幅に増えました。CS(カスタマーサティスファクション:顧客満足)について調べていくと、消費生活アドバイザーという資格があるのがわかりました。これを勉強すると、お客様のご質問に対して、とっさのことであっても正しい判断で説明できるのではないかと。間違った説明をすると、お客様にも会社にも迷惑をかけてしまいます。

 消費生活アドバイザーを資格取得して、リスク管理力が備わったように思います。クライアントさん側の企業論理と、お客様の生活者論理を繰り返し考え合わせながら、フェアな立場で物事を判断する訓練ができましたね。
 逆に、フェアでないと、お客様に受け入れてもらえないことが経験的にわかってきました。この姿勢は、クライアントさんにもわかっていただいていると思います。
 また消費生活アドバイザーと名刺にあることで、生活事案が概ねオールマイティにこなせると、有り難いことに依頼者側が拡大解釈してくださるようになった気がします。

 福祉住環境コーディネーターは、家族の介護のために、仕事を休んでいた時期に取得しました。時間があったのと、勉強しておくと、家の改装についても、ある程度わかるようになると思ったからです。

 資格試験の勉強は、なかでも消費生活アドバイザーがたいへんでした。出題範囲が多岐にわたっていたのと、常勤で働きながらの取得でしたから。論文試験は、インテリアコーディネーターにもありました。

 最近、必要に迫られて取得した資格や、思いつきで始めた活動が、どんどんつながってきたように感じています。
 「これはたぶん、この人に聞いたらわかるだろう」「この人に聞くと、きっと正しい答えが返ってくるんじゃないかな」というアンテナを向けることができ、幅広い分野の知識と、ネットワーク仲間の協力で、双方向な視点から物事を解釈できるようになってきたからかもしれません。

プライベートと仕事の切り替えはどのように?

水谷 ライフスタイルが仕事ですので、常にアンテナを張っています。不器用なので、プライベートと切り替えることができません。旅先でも、衣食住にかかわることをチェックしています。そういうことが好きなんですね。休日でも仕事の電話がかかってきますし、対応します。
 切り替えモードになるのは、現場監理やイベントのとき。
 アイシープラスとして、マダム・ブリエの皆さんにセミナーや展示を依頼すると、当たり前ですが、イベント終了まで監理の義務があります。そういうときは、かなりキツイ目つきで、いつもと違うらしいです。自分ではわからないんですけど。

今後は、どのような仕事をされたいですか。

水谷 私は、昭和30年代生まれですので、この年代の方に向けて、ライフスタイルの提案ができたら面白いだろうなと。
 この世代は、「一つ上のランクを目指す世代」のようです。団塊世代のように、高度成長期にがむしゃらに働いたわけでもなく、学生運動をしたわけでもなく、かといってバブルで浮かれたわけでもない。「一つ上のランク」、この奥ゆかしさが好きですね。私たちの世代が年を取っていき、「一つ上のランクの老人ホーム」は、どういうものだろうと考えています。
 今年で起業して10年。クライアント様、ネットワークメンバー、家族、友人、お力をいただいた皆様のおかげでここまでくることができました。初心を忘れず、「ライフスタイルイノベーションは、アイシープラスへ!」と、皆様からご支持いただけることを目指します。

(取材日:2015年4月16日)
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