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合格者の声

2018年度(第39回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

匿名希望

消費者問題についての知識を深め、詐欺的商法への防御力の一助になりたい

匿名希望

都道府県警察勤務

 私は現職の警察官です。詐欺事件捜査に長く携わり、多くの被害者を見てきました。特殊詐欺の被害防止にも携わり、関係団体が集うプラットフォームを作りました。
 詐欺的商法を行う組織は次々に生まれます。被害を防ぐには、市民の「防御力」を高めるしかありません。防御力を高め、彼らをこの「市場」から追い出すのです。怪しい勧誘を受けたとしても、本人もしくは周りの人の防御力、「これはおかしい」と感じる力が強ければ、被害を防ぐことができます。
 誰もが「うまい話」を「うさんくさい」と感じ、跳ね返したり、周りの人に相談したりできるようになる必要があります。

 しかし、この意識を市民のすみずみに浸透させるのは容易ではありません。啓発者となる周りの人は皆忙しいのです。具体的で幅広い知識を有し、感銘力のある啓発ができる「周りの人」を、いかに増やし、育てるか。私はこの一人に、さらには、この周りの人を育てる一人になりたいと思いました。このため消費生活アドバイザーの勉強を始めたのです。試験に合格できれば、一定の知識を得たという自信にもなると思いました。

 勉強法はシンプルです。勉強期間は半年間。まず「試験対策テキスト」5冊を購入し、一読しました。次に5年分の過去問を手に入れ、問題を解きながら、その中身を一つひとつテキストで確認しました。この再確認こそ、知識を深める最も良い方法でした。さらに『消費者白書』を一読し、時事問題を確認しました。私は毎日全国紙を読みますが、別に子ども用新聞も読んでいます。時事問題がコンパクトにまとめられているからです。最近ではSDGsの特集もありました。

 私は消費者問題を学ぶために勉強を始めたわけですが、対象とする分野が経済一般、企業経営、環境問題、生活知識等と多岐にわたることに驚きました。一方で、これらの知識を獲得できれば、自分の大きな財産になるとわくわくしました。
 そして、実力ある「周りの人」になるには、これらの知識は無くてはならないものだと思いました。今回一通り学ぶことはできたわけですが、今後もテキストを購入し、最新の知識を身に着けていきたいと思います。

 日本は人口減少、社会保障費の増加等、多くの問題を抱えています。先行きは読めず、さまざまな消費者問題の発生が予想されます。このような文脈だからこそ、市民一人ひとりが互助の意識をもつとともに、自ら適切に判断できるようにならなければなりません。私はその一助になりたいと思います。

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