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マスター消費生活アドバイザーの声

2023年度 マスター消費生活アドバイザー資格「登録者の声」

北ア 裕紀子さん

学びや体験などを糧として、社会貢献できる人材の育成に携わりたい

北ア 裕紀子さん(23期)

2023年3月 昭和女子大学大学院 修了
昭和女子大学 現代ビジネス研究所研究員

マスター消費生活アドバイザーを目指した理由は?

 私は、事業者のお客様相談室勤務を経て、行政の消費生活相談員として相談業務を担当するとともに、消費者教育の講師をしています。またボランティアで、子どもたちの体験的な社会教育にも携わり、防災、環境、福祉といった分野の教育と連携し、子どもたちが消費者教育について学び、発信する活動をサポートしてきました。
 2年前に、マスター消費生活アドバイザー資格と大学院での授業内容を知り、これまで蓄積した知識や活動を整理し、体験型消費者教育の実践についてのアクションリサーチによる研究をしたいと思いました。昭和女子大学大学院の授業がオンラインで受講可能で、家庭や仕事と両立できることも、資格を目指す大きなきっかけとなりました。

大学院での学びを通して刺激されたことや新たな発見は?

 消費者志向経営、地域共生社会の観点から学ぶとともに、専門の先生のリードで、福祉や教育の事業で管理職や経営をしている方、各分野の専門家など、異分野の経験豊かな方々と意見交換や発表を重ねていく機会が得られました。
 社会人大学院では、多種多様な仕事やバックグラウンドをもつ方々に囲まれます。なかには複数の学位取得やさらなる進学を目指す学生もいて、大いに刺激を受けました。自己の研究テーマ以外の社会課題の研究者と交流して視野が拡がったことや、コロナ禍でWeb会議といったITをフル活用できる機会に恵まれたことなどはむしろ幸運でした。
 このような体験は、自分の人生が豊かになったという実感につながりました。同期生の皆さんとは授業にとどまらない情報交換も行い、刺激を受けました。卒業後も研究生として一緒に活動する機会もあり、新たな楽しみになりました。
 また、大学図書館のレファレンスサービスを利用し、各地の図書館司書の力を借りて先行研究を学び、インタビューやアンケートを実施しながら論文を組み立てていくことも新しい体験でした。

マスター消費生活アドバイザー資格を今後どのように活かしていきたいですか?

 私は子どもの頃から、専門性を活かして仕事やボランティアをし、地域貢献したいと考えてきました。約20年前、消費生活アドバイザー資格取得をきっかけに、ワークライフバランスを考えながら、専門職として働くことと家庭や地域活動が両立できるようになりました。
 これからは、マスター消費生活アドバイザー資格を取得する過程で得た学びや体験、人脈を糧に、これまで以上に消費者教育を通じて社会貢献できる人材の育成に携わりたいと思います。
 大学院卒業後、大学附置研究所の研究生として防災食のプロジェクトに入り、大学生の皆さんと一緒に活動をしています。また、修士論文でアンケートやインタビューから導き出した地域の親子向けの消費者教育を地域のこども団体や昭和女子大の大学生の皆さんと一緒に実践しています。
 学校や家庭だけでなく、地域で子どもたちが当たり前に体験的な消費者教育を受け、それを子どもたち自身が発信する社会を目指して活動したいと思います。

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