お仕事をされていて、やりがいを感じるときは?
有村 アドバイスは目に見えるものではなく、形がありません。「相手が動く」ことで改善が動きはじめていきます。それによって、売上が上がったり、社員さんの成長が見えたときとか、直接「ありがとう」と言われたりとか、そういうときはうれしいですね。手ごたえを感じます。
多岐にわたる相談に応えるため、どのような自己研鑽を?
有村 必要に応じて本を読んだり、セミナーに行ったりしています。本はかなり飛ばして読んでいますが、月10冊ぐらいキンドルで購入しています。
また、企業訪問の機会があれば、同行させていただいたり。実際に現場にうかがうと、教えていただくことが多々ありますから。
それでは、消費生活アドバイザー資格について。取得のきっかけは? 会社員時代の取得ですね。
有村 はい。自己啓発のためでした。当時勤めていた会社は、水産商社・製造卸で、社員が100人ほど。社内の消費生活アドバイザー資格者は私だけでした。
私は新規事業開発部に所属し、魚を消費者に食べてもらうために魚料理の教室を開いたり、魚料理の本を作ったり、水産加工品の通信販売や小売りを始めたり、といった仕事をしていました。
消費生活アドバイザーの資格は、「企業と消費者との架け橋」というキャッチフレーズに惹かれました。「仕事で何か活かせたらいいな」と。
このキャッチフレーズは、今も気持ちの中に残ってます。試験範囲が複合的で多分野にわたっているのが、自分の性に合っていたのかなと思います。中小企業診断士の資格試験も比較的、そういうところがあります。
消費生活アドバイザー資格が役に立っていることは?
有村 全国どこにいっても仲間がいるということは大きいと思います。更新研修もあって、情報をアップデートでき、勉強の機会にもなっています。
企業から私が求められる知識は多岐にわたりますので、消費生活アドバイザーの勉強で培った基礎力が役立っているように思います。
オン・オフの切り替えはどのようにされていますか。また、健康のために気をつけていることは?
有村 オン・オフの切り替えはないですね。自分でも課題だと思っています。お客様に合わせる部分が多く、日曜日や夜に仕事をすることもありますし。家族に協力、理解をしてもらっていることと、休日勤務でもまったくストレスにならないことで、続けていられるのかもしれません。
健康のためには、よく寝るようにしています。それから、週に何回かウォーキングも。時間があれば、自宅の近所を30分~1時間くらい歩いています。
今後の抱負をお聞かせください。
有村 今の仕事で、ずっと企業に貢献していきたいですね。働ける限り働きつづけたいと思っています。
(取材:2022年8月2日)
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