それでは消費生活アドバイザー資格について。取得されたきっかけは?
倉井 入社して10年以上たった頃、会社人間の視点になってしまっているように思ったことです。
説明書を作成する仕事をしていて「消費者にわかりやすく」という立場のはずなのに、製造側の論理やコストが優先になりがちで、「自分の立ち位置は?」と思いました。
自分自身も、会社が終わって外に出たら一消費者です。スーパーへ行って買い物して、食べ物を買う。それなのに頭の中が会社人間というか、供給する側の視点ばかりになってしまっている気がしました。
そうした時期に、当時いいタイミングで消費生活アドバイザー資格取得のための社内勉強会が開かれていたので、「消費者視点で仕事ができるように」と参加しました。
毎回、手づくりのテキストが用意された勉強会で「合格しよう!」と意欲が湧きました。勉強会を開催してくれた会社や丁寧に指導してくださった担当者の方には今も感謝しています。
勉強でためになったことがありましたら。
倉井 仕事に役立っただけでなく生活に必要な知識がたくさん得られ、よかったと思います。一消費者として食の安全や消費者問題に関わる法律など、さまざまなことを学べました。住宅の基礎知識は、いざ自分が住まいを買おうと思ったときなどに役に立ちました。
消費者問題の分野でも、どういう経緯で現在の法律ができたのかを知っているのと知らないのとでは大きく違いますよね。通販や契約で消費者を守る法律があることなど、広く知ることができたのもよかったと思います。
お仕事において、消費生活アドバイザーとして意識していることがありましたら。
倉井 「消費者と企業の間に入って架け橋になれるように」ということを意識しています。意識しなければ、どうしてもどちらか片側の立場に立ってしまうことが多いと思います。
消費生活アドバイザーとして得た知識を役立てることで、企業と消費者、両者の思いを理解することができます。これは強みだと思っています。
今後、どのような仕事をしていきたいですか。
倉井 使ってみたら便利な製品やアプリでも「説明が難しくてわからない」ととどまっている方がたくさんいらっしゃると思います。自分のスキルを活かしてわかりやすい情報をお届けできるよう、微力ながら役に立つことができたら、と思っています。
(取材:2021年9月22日)
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