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活躍する消費生活アドバイザー

消費生活アドバイザー資格の取得のきっかけは?

谷村 2015年に社内にて消費生活アドバイザー通信教育の案内がありました。
 当時、社内で取得しているのはお客様相談対応部門の社員がほとんどで、開発部門に資格者はあまりいませんでした。ですが、開発部門もお客様に近い視点をもつために本資格が必要と感じて、翌年取得しました。

どのように勉強されたのでしょうか。

谷村 まず、会社から紹介された通信教育のテキストを読みました。試験範囲が、消費者問題、法律、経済など多岐にわたっているのですが、私が得意とする分野はほとんどなく、知識を習得するのに苦労しました。
 そこで産業能率大学の消費生活アドバイザー試験対策講座を受講し、要点のみを理解する勉強に切り替えました。とくに、第2次試験の論文試験対策では、大学院を卒業して数十年後に初めて論文を書くようなものでしたので、構成を何度も考え、書く練習をしました。

資格取得がお仕事で役に立ったことなどがございましたら。

谷村 仕事内容では変わったことはないですが、業務を遂行するにあたって、「お客様視点に立って考える」ということが習慣化されてきたと感じています。
 お客様関連部が社内のイントラネットやメールにて消費生活に関する情報や資格取得するためのアドバイス等を紹介していますので参考になります。
 有資格者や新合格者を交えた懇親会も開催されているのですが、私はなかなか都合が合わず、出席できていません。

NACS〈(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会〉西日本支部で初めての現役会社員の男性相談員として、認定されたとうかがいました。

谷村 「せっかく苦労して取得した資格を役に立てなければ」と思い、合格後すぐにNACS西日本支部に入会しました。NACSには、いろいろな分科会や研究会があり、何をしようかと迷ったのですが、ウィークエンド・テレホン(WET)相談員養成講座を受講しました。
 消費生活アドバイザー資格とともに消費生活相談員という国家資格も併せて取得できましたし、過去に社内のお客様相談対応の研修をしたことがあり、自動車に関するお客様からの相談やクレームに対応した経験が活かせると思ったからです。
 また相談員はほとんどが女性であり、「男性相談員ももっと増えていいのでは」と思ったこと、自動車等の機械系の相談ができる相談員の要望もあったことから、サブ相談員を2年半続けた後に昇格試験を受け、2019年9月に相談員の認定に至りました。
 ただ、私は現役の企業勤務者ですので、勤務先や同業他社に関する相談があった場合は、相談の場から席を外すようにしています。
 サブ相談員の間は、平日に消費生活センターで働いておられる先輩方からいろいろな相談対応のノウハウを学ぶことができました。とりわけ、まず相談内容を理解することが重要で、相手の言っている内容をじっくり聴くことが大切であると感じました。

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