製品開発やISO認証取得でも、消費生活アドバイザー資格に助けられました
中島 佳子さん(消費生活アドバイザー17期)
カゴメ株式会社 研究開発本部 カスタマーソリューションセンター 小牧工場 ソリューションラボ
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製品開発やISO認証取得でも、消費生活アドバイザー資格に助けられました
中島 佳子さん(消費生活アドバイザー17期)
カゴメ株式会社 研究開発本部 カスタマーソリューションセンター 小牧工場 ソリューションラボ
現在のお仕事について、簡単にご説明ください。
中島 はい。小牧工場(愛知県)で製品開発を担当しています。
小牧工場は、「ラブレ」などの乳酸菌製品と、「野菜生活」などの清涼飲料の1リットル入りホームパック製品を生産している工場です。
乳酸菌製品は生きている菌を配合していますので、発酵培地をつくるところから始まり、発酵させ、果汁などと混合し包装、検査をへて出荷といった工程になります(資料1)。
資料1のスターターというのは、粉状の凍結菌株をまず試験管で増やし、それをフラスコで増殖させてタンクで培養します。約2週間の期間をかけて少しずつ増殖させていくんですよ(資料2)。
容器も、工場内でプラスチック原料を成形して無菌の状態で作っています。
検査は、全数検査を行っています。
そこでの「製品開発」と言いますと…。
中島 たとえば、「ビフィズス乳酸菌」という製品にはドロマイト(炭酸カルシウムマグネシウム含有物)が入っています。ヨーロッパではカルシウム補強のためにボリボリ食べたりしている食品です。
これを配合することで、ビフィズス菌が製品の中で約100倍長生きします。そういった菌に合う食品素材を選んだり、製造工程をちょっと工夫したりします。
製品の味付けもメインの仕事です。乳酸菌自体には味は無いのですが、乳酸菌で発酵した培地は、菌によって独特の味がします。当社で使用している乳酸菌は5種類で、ちょっと酸っぱい菌、芳香性のある菌、あまり臭いのない菌など、それぞれ特徴があります。
その特徴を活かして菌をブレンドし、製品化するわけです。
ロジックを積み重ね、試行錯誤しているうちに、ふっと「こうすれば」と直感することがあります。そこで想像したものが、実際にそのとおりにできたりする。この仕事の面白いところです。