TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 青木さん 根岸さん インタビュー記事4

活躍する消費生活アドバイザー

今後の活動予定は?

根岸 太陽光発電のセミナーなどを千葉県の消費生活センターなどで開催することを考えています。

 メンバーそれぞれが、自分のできる範囲で、太陽光発電導入にはステップがあること、業者任せのままで導入を決めないよう広めていくことが、直近の活動計画です。

青木 長期的にはパネルの廃棄問題をこれからウオッチしていかないといけないと思っています。

 パネルは寿命が約20年といわれていますから、ある程度の時期になると、補助金で急増した家庭用パネルの大廃棄時代がやってきます。
 メガソーラーと違って全国のいたる所から、あらゆるタイミングで、少量ではあるものの、個人では取り外しのできないものが廃棄物となって出てきます。
 回収価格や回収ルート、撤去後の屋根のケアなど、今後の仕組みづくりが重要です。

消費生活アドバイザー資格についてうかがいたいと思います。お二人の取得のきっかけはどういったことでしたか。

根岸 私は、1991年6月のNACS 3周年の記念講演会で「製品安全について」というテーマで講演をしたことです。

 講演が終わって懇親会でみなさんとお話をしたときに、私の知らないことばかりが話題になっていました。食品や医療分野とか。

 これでは消費者の一人としてはまずいと感じて産業能率大学の通信教育を受け、半年後に資格を取得しました。資格そのものは仕事に直接は関係しませんが、あらゆる面で幅広い視野でことに当たるよう努力ができ、多くの友人が得られました。

青木 私は、職場の上司からこの資格の話を聞きました。

 その上司が広報的な仕事をしていた当時、冊子やポスターを作る際に、消費生活アドバイザーの方にアドバイスをいただいたり、大変お世話になったそうです。

 そこで一念発起し、産業能率大学の通信教育を申し込んでみたものの、試験分野の広さに圧倒されました。
 1年目は落ちてしまい、2年目は夏に同大学の講習会に通い、その後は通勤電車の中でひたすら過去問題をやって合格することができました。
 特定商取引法など、法律関係が一番苦労しました。

 資格取得後はNACSに入会し、研修講座に参加したり、セミナー企画などの委員会活動を始めましたが、さまざまな職種の企業関係者・OBだけでなく、行政の相談員の方、フリーランスで起業している方、子育て中でもNACSで活動しながら、来るべき復職に照準を合わせている方など、多種多様な方たちと知り合うことができました。

 会社勤めだけでは決して知り合えない、私にとっては大切なつながりです。

 仕事上では、業界では当たり前のことでも、「NACSの○○さんならどう考えるだろうか」「どう説明すればわかりやすいだろうか」など、頭の中で具体的に想定し、客観性をもって考えるようになったと思います。

 今後も活動の中での問題意識を大事にしながら、結果として世の中のお役に立つレベルまで意識を磨いていければ嬉しいです。
(取材:2013年12月6日)

『太陽光発電の知恵袋』の入手については、NACS東日本支部ホームページhttp://nacs-east.jp/ をご覧ください。

< 終 >

▲TOP