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資格取得の取組み-事例08

 今回は、「株式会社オリエントコーポレーション 管理グループ管理統括部」の皆さんにお話をお伺いしました。

株式会社オリエントコーポレーション
管理グループ管理統括部の皆様
部長 光永典史さん(写真左)
主任 小松志野さん

 オリエントコーポレーションは、東京都千代田区に本社を置く信販会社。主な事業は、カード・融資事業、決済・保証事業、個品割賦事業、銀行保証事業等。
 ブランドスローガンである「かなえる、のそばに。」のもとお客さまの豊かな生活と夢の実現を通じて社会に貢献する事業活動を展開している。現在は、サスティナブルな社会実現にむけた環境保護、復興支援活動にも取り組んでいる。
 管理グループは、クレジットカードやオートローン等の債権管理業務を担当する組織。全国に16支店を構え、所属する社員は約1500名。
 その中で管理統括部は、債権管理部門のライン部署として、事業計画達成に向けた支店の支援・指導や、人材育成、CS・ES向上の推進等を担っている。

~ 社会に貢献できる企業を目指して ~

光永 当社では、「常にお客さまの立場を考えたサービスを提供する」「創造力豊かで挑戦する勇気のある人を育てる」ことを経営方針の中に掲げています。
 その具現化に向け、当グループではこれまで主に社内資格を推進してきましたが、近年は対外的にも説明しやすい社外資格に重点を置くようになりました。社外資格の取得は、お客さまに向けても理解していただきやすい安心材料のひとつとなります。業務上必要な資格は勿論ですが、お客さまの視点に立つことができる明確な基準も重要と考え、2019年度に「消費生活アドバイザー」、2020年度に「お客様対応専門員(CAP)」資格を管理グループ奨励資格に導入しました。
 更に2021年度からは、社外資格の保有者数を当グループのKPI(重要業績評価指標)に取り入れ、取組みを強化しました。将来的には16支店に各1名の消費生活アドバイザーを配置することを目指しています。そのためにも、まずはCAP資格取得で消費生活アドバイザーを目指せる予備軍を育てていくことが重要だと考えています。
 また、昨今はクレジットカードを使った消費者被害も身近です。例えば投資系の儲け話を持ちかけられて、当社のシステムを使って支払ってしまう等の詐欺被害が起きています。法律や行政の仕組みを理解し、社会問題を踏まえて、お客さまに適切なアドバイスができるよう広く組織に根付かせていくことが必要になってきていると感じます。

~ 年間スケジュールの早期打ち出しで受験者数を確保! ~

小松 私は、資格関連の推進、社内研修やES向上のための施策の企画・運営を担当しています。現在、当グループでは、業界資格である「貸金業務取扱主任者」をはじめとした8資格を奨励資格に設定しています。支援策として、合格者には受験料の全額負担および学習教材の一部補助等を行う「奨励資格制度」を設けており、その中に消費生活アドバイザーとCAPの資格も入っています。
 毎年4月には、奨励資格に関する全体スケジュール通達を発信し、その後個別通達で詳細をアナウンスして資格ごとに受験エントリー者を募っています。
 CAP資格試験については、通達発信後から受験までの期間が長くなるためスケジュールを示したうえで、テキスト購入の確認やフォロー講座の実施等、適宜支援を行います。また、難易度が高い消費生活アドバイザーは、消費者白書等の参考教材や社外セミナーの紹介等、情報提供を行うほか、合格者の体験談を発信して、受験者に学習方法等をイメージしてもらえるよう心がけています。

<年間スケジュール>年間スケジュール

~支店における協力者「有資格者」と「教育ディレクター」~

小松 今年度は、受験者向けの支援として「消費生活アドバイザー2次試験の対策講座(動画)」をリリースしました。ここでは有資格者が講師となり、自身の経験を踏まえて試験日までの学習スケジュール、論文の書き方、この2点を軸に説明してもらいました。

 当グループの16支店には、それぞれ「教育ディレクター」を配置しています。教育ディレクターは、支店内研修の立案・実施や、奨励資格の取得促進を行う教育推進の責任者という役割を担っています。また、各支店にいる有資格者が、他の社員に自身の経験を踏まえた有益情報を伝えてくれることも頼もしく思っています。

光永 正直、CAP合格者から消費生活アドバイザーへ挑戦していく人はまだまだ少数ですが、まずはCAP資格取得者を着実に増やしていくことに重点を置いています。
 更に今後は、資格取得後どのように活躍してもらうのかが課題と考えています。社内は勿論のこと、社会・地域でも活躍できることが理想です。引き続き、お客さまのためにできることは何かを考え行動できる組織づくりを目指して努力していきたいと思います。

CAP合格者の声はこちら

〈取材:2021年11月1日〉



消費生活アドバイザー有資格者が行う受験者へのサポート

消費生活アドバイザー 中川さん
  • 札幌管理センター 課長 中川優美さん(消費生活アドバイザー40期)
  •  2019年度に消費生活アドバイザーを取得後、有資格者として社内の受験者サポートも行っています。2021年度は消費生活アドバイザー受験者向けの2次試験対策講座(動画)に講師として協力しました。
     講座では「受験日までの動き方」として、自分自身が受験した時を思い出し、勉強方法は勿論、用意した文房具や受験当日の服装までを伝えました。
     次に「論文の書き方」として、序論・本論・結論で論術していくためのポイント等のアドバイスを行いました。論文の勉強方法はどうしてもイメージしづらいので、何をしたらよいかをイメージできるよう伝える工夫をしました。
     来年度以降は、1次試験突破のための協力もできればと思っています。
  • 中川さんの合格者の声はこちら

  • < DATA >
  • ・消費生活アドバイザー資格登録者数
  • 9人
  • ・CAP資格登録者数
  • 57人
  • (2022年1月4日時点)


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