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活躍する消費生活アドバイザー

HACCP(ハサップ)普及指導員も取得されていますね。

曽我 はい。多岐にわたる商品を取り扱う百貨店ですが、そのなかでもお客さまのお問合せが一番多いのは食品です。
 食の製造から販売に至る過程で、お客さまに安全・安心を提供するためには食品衛生の国際標準となるHACCPの考え方の習得は必須と考え、(公社)日本食品衛生協会が主催する研修や講習を数年間かけて受講し、取得しました。

お客さまはどのようなところを重視しているとお考えでしょうか。また、もっと関心をもってほしいところなどがありましたら、教えてください。

曽我 お客さまは百貨店に対して、常に上質で、今までにない新しい提案を求めていると考えています。
 そごう・西武は企業理念として「想像以上の提案で、お客さまに発見を。」そしてミッションに「お客さまにとって新鮮な気づきの場であり続ける」、ビジョンに「お客さまに未来を提供できる集団」、バリューに「冒険しているか・編集しているか・文化をつくっているか」と掲げて、新しい生活文化をつくっていくことを目指しています。
 このような取組みを具現化して、お客さま、社会から注目されて関心をもたれるようにしていきたいです。

そごう・西武の企業理念・ミッション・ビジョン・バリュー

マレーシアの大学で食品安全講座の講師をされました。

曽我 はい。2019年にマレーシアプトラ大学で現地の大学生・院生に講義をしました。
 きっかけは、2017年にHACCPなど国際標準規格の食品安全を日本で推進している(一財)食品安全マネジメント協会(JFSM)の紹介で、農林水産省主催の食品国際標準安全管理人材育成講座を受講・修了したことです。
 そこで、アセアン・日本連携の新産業人材育成支援事業として食産業の海外展開に資する現地の担い手育成と日本の食品規格等の国際化を推進するため、アセアン域内主要大学(マレーシア・シンガポール・インドネシア・タイなど)の学生などに実践的な講義・実習等をポイントとした取組みがあることを知り、参加しました。
 講義では、そごう・西武の店舗で従業員に実施している食品衛生・安全についての教育の概要について動画を活用して説明し、質疑応答を行いました。
 現地の学生は、日本を含めた海外の民間企業の取組みへの学習意欲がたいへん高く、農産物・食品のバリューチェーン、食品加工、規格、流通、食品安全など、国際的な知識習得への関心も広範囲に及びます。

マレーシアプトラ大学での講義のようす

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