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活躍する消費生活アドバイザー

「グリーンコープ生協みやざき」で理事をされていたことも?

山本 はい。グリーンコープには、組合員が参加できる委員会活動があります。その委員会活動の延長線上で、理事になりました。
 初めは「子どもたちに安心・安全な食を」との思いから参加していましたが、産地訪問や、環境や福祉を学ぶ活動にも魅力を感じ、理事として3年間務めました。
 また理事とは別に、「家計簿クラブ」という、生協の家計管理サークルにも参加していました。当時の理事会メンバーや、家計簿クラブのメンバーとは、現在も交流が続いています。

消費生活アドバイザー資格を取得したのが2013年。きっかけは何だったのでしょうか。

山本 2010年度に開催された、宮崎県主催の「消費生活相談員養成講座」に参加させていただいたことが、資格取得のきっかけです。消費者庁が創設され、消費者安全法が施行された翌年で、養成講座に参加できるのは8名と、狭き門でした。
 論文と面接の、二段階選考を経て受講生となった経緯もあり、是が非でも資格を取得し、消費生活相談員になりたいと思いました。2011年度に消費生活専門相談員、2013年度に消費生活アドバイザー資格を取得しました。

勉強でご苦労されたことは?

山本 法律です。それまでは、法律をきちんと学ぶ機会がなく、条文の読み方もまったく分かりませんでした。しかし学んでいくうちに、法律が私たちの生活を守っている、法律を知ることが武器になると感じ、頭に入るようになりました。

その後、資格を活用して相談員になられたのですね。

山本 そうです。宮崎市消費生活センターの相談員を約2年間、九州財務局宮崎財務事務所の多重債務相談員を5年間、勤めました。
 資格を取得して、すぐに消費生活センターの相談員になることができましたが、右も左も分からず、無我夢中の日々でした。サクラサイトや架空請求、送り付け商法等の相談が印象に残っています。相談者に寄り添うことの大切さや、難しさを学びました。

 財務局の多重債務相談の仕事では、丁寧に話を聞き、問題点を整理して助言すること、専門家相談をためらう相談者に同行し、一緒に法律相談を受けること、家計管理のお手伝いなどを行いました。
 また、大学生や高齢者の集まりの場などに出向き、金融リテラシーや金融トラブル予防の話をさせていただく機会もあり、やりがいを感じました。

 資格取得によって、私の世界は大きく広がりました。消費生活センターや財務局の相談員になれたのは、消費生活アドバイザー資格取得の学びがあったからです。
 私は断ることが苦手で、過去に幾度となく消費者トラブルに遭遇しています。しかし、資格取得のための学びを通じて、過去の自分がどのように行動すればよかったのかが分かり、周囲にも伝えたいと思いました。これからも知識のアップデートを継続し、啓発等に活かしていきたいと考えています。

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