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活躍する消費生活アドバイザー

消費生活アドバイザー資格を取得されたきっかけは?

石畑 関西電力に入社して8年目に本店お客さまサービスセンターへ異動しました。主な業務は、@本店へ電話・来社されるお客さまの対応、A消費者団体対応、B家庭分野の省エネルギーPRの3つで、@がとても大変でした。
 厳しい苦情・要望も多く(感じられ)、なかなか業務に馴染めませんでした。本店近くの堂島川に渡辺橋という橋があるのですが、出社時にその橋を渡ると毎日嫌な気持ちになりました。そうした気持ちですから仕事もうまくいかず、「このままではあかん。何とかせねば」と、消費生活アドバイザー資格取得を目指すことにしました。「お客さまからの申出内容は自分ではコントロールできないけれど、自分がお客さまに負けない知識を身に着け、プロとして対応できれば、もう少し仕事が楽になるかもしれない」と考えたからです。

勉強でご苦労された点、ためになったことは?

石畑 当時の第1次試験では衣・食・住知識に関する科目のウェイトが今より高く、特に衣・食が苦手でした。消費生活アドバイザー資格試験の勉強を始める2年前に中小企業診断士に合格していたので、「中小企業診断士に比べたら楽だろう」という甘い気持ちもどこかにあったと思います。ところが、会社に内緒で受けた最初の第1次試験は不合格。がっかりしましたが、勉強不足は明らかでした。

 そこで、会社に受験を宣言し、日本産業協会発行のテキストを入手して、再度勉強をスタートしました。中小企業診断士受験の時と同じように、必ず覚えないといけない内容は手書きのノートにまとめ、何度も見直して試験に臨み、この2回目の受験で合格しました。

 ためになった科目は、苦手だった衣・食・住知識です。特に衣料に関する知識は繊維ごとの特性や加工法などとても勉強になり、関心をもつようになりました。また、消費者問題の歴史や訪問販売法から特定商取引法への法律改正の経緯なども、その時代の問題点を知ることができ、さらに契約そのものについて基本的な法律知識を勉強したことは、電気の契約はもちろん、その後担当したグループ商品や関電ガスの契約でも役に立ちました。

 取得の目的であったお客さま対応では、自信がついて落ち着いて対応できるようになりました。これまで厳しい苦情・要望と感じていたお申し出が、実はお問合せの延長であるものが多いと考え直すようになりました。

 そのほか、取得後に30・40代の主婦層向けの新しい省エネルギーPRパンフレットの作成を任されました。企画から写真撮影の立ち会いまで行い、暮らしに役立つヒントをちりばめて関心をもってもらえるように構成を工夫しました。特に省エネを取り入れて身近な素材で作れる家庭料理レシピ、地球環境問題や4R(Reduce、Reuse、Recycle、Refuse)の解説なども加え、従来のパンフレットより実践的で読みやすい出来上がりになりました。消費生活アドバイザー視点も活用できたと思います。当時の上司からもいい評価をいただきました。

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