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活躍する消費生活アドバイザー

石倉 央さん

よりお客さまに近い代理店として、損保の事故対応にあたっています

石倉 央(なかば)さん(消費生活アドバイザー34期)
株式会社BOAZ(ボアーズ)損害サービス部長

1982年東京海上(現東京海上日動)火災保険株式会社に入社、損害サービス(保険金支払)部門に在籍し全国各地で損害サービス業務に従事、拠点責任者などを経て2014年早期退職。2014年6月より現職。社会保険労務士・宅地建物取引士・管理業務主任者資格を併せ取得。日曜日は教会に足を運ぶ。大切にする言葉:愛神愛隣(神を愛し隣人を愛する)、平和と平安、安全と安心、健康。

勤務先の株式会社ボアーズは生損保の乗合代理店ですね。

石倉 はい、損害保険7社と生命保険9社の乗合をさせていただいています。代理店には「保険を販売する」だけのイメージがありますが、ボアーズの特徴の一つは、お客さまのリスクマネジメントを展開していることです。

 人生やビジネスには、病気やケガ、自動車事故や火災など、いろいろなリスクがあります。身体の問題であれば生命保険でカバーできるものがありますし、物や経済的な損失の問題であれば損害保険でカバーできるものがあります。一方で、保険ではなく保険以外の方法で考えたほうがよいリスクや、保険ではカバーできないリスクもあります。
 ボアーズは保険を基軸に置き、最適に活用することによって、人生やビジネスのリスクマネジメントをお手伝いしている、保険管理によるリスクマネジメントを展開している会社ということになります。

 もう一つ、ボアーズの特徴は、銀行窓販や街中の保険ショップのような来店型の代理店と違って、基本的に既存のお客さまとそのご紹介によるお客さまを主な対象にしている訪問型の代理店ということです。

 保険という商品には目に見えにくい部分があって、お客さまの背景がわからないと、適切なリスクマネジメントができません。そのため、背景をよく存じ上げているお客さま、もしくはそのご紹介によるお客さまを中心に保険の販売を展開しています。

 ボアーズの経営理念は、「我々はお客さまと喜びを共にする」なんです。
 私は、事故に対応する損害保険は、損失を保険金で埋めるだけでなく、「お客さまや関係する方々と事故の痛みや不安、悩みを共にすること」が、仕事の本質的なところではないかと考えています。
 「痛みや不安、悩みに寄り添い、誠実に対応し心の負担を共にすることでお客さまに喜んでいただく」という意味が込められていると個人的には思ってみたりしていますが、実行するのは極めて難しいですね。

 また保険とは直接結びつかないご相談にも、できるだけお応えするようにしています。顧問の先生に助言をいただくこともありますし、「詳しい話は直接ご相談されたほうが」と、専門の方をご紹介したり、相談先をご案内したりすることもあります。
 お客さまとのつながりを大事にし、「そういう話はとりあえずボアーズさんに相談してみたら」と言っていただけるファーストコンタクトの存在であることが、5年後、10年後と一緒に成長させていただくことにつながり、家族のような存在になれると信じています。

石倉さんのお仕事の内容は? 損害サービス部長ということですが。

石倉 損害保険を販売したお客さまに事故が起きた場合の対応にあたる部署におりまして、その統括兼担当者です。

 当社のお客さまについては、事故が起きた時、損害保険会社のコールセンターではなくて当社にご報告をいただき、こちらから保険会社に報告を上げるようにしています。

 保険会社だからできることと代理店だからできることがありますので、そこをうまくミックスさせるよう心がけています。
 代理店の役割は、保険会社より少しお客さまに近い立ち位置から、お客さまへわかりやすく助言をすることですが、保険会社に対しても「こうした進め方もありませんか」と提案することもあります。三十数年間、保険会社に勤務し、損害サービス業務に携わってきた知識・経験がありますので。もちろん、時代と立場が変わっていることには気をつけないといけないですね。
 代理店として、保険会社の人にも気持ちよくかかわっていただけるような雰囲気や仕組みづくり、役割分担をしていくことも大切なことと思っています。

 当社の活動は、事故があった時にすぐに対応ができる広島近辺を中心にしています。
 難しい話でも、実際にお会いすると解決策が見えてくることがありますので、「会える距離」が重要だと思っています。

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