TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 米田さん インタビュー記事1

活躍する消費生活アドバイザー

米田浩さん

消費生活アドバイザー100人を目指す推進担当になりました

米田浩さん(消費生活アドバイザー32期)
株式会社デンソー アフターマーケット事業部 サービス事業室 担当次長

1987年に入社、日本自動車部品総合研究所に配属され、車載用LCDのプロセス研究に携わる。1993年よりIC技術部、1998年よりサービス部を経て2002年よりデンソーオーストラリア サービス部に異動しオセアニア地区と南部アフリカ地区を担当する。2007年にサービス部に異動し、2012年より現職。

仕事内容について簡単にご説明願います。

米田 アフターマーケット製品のサービス企画、品質改善促進とお客様相談対応、そしてそれぞれのマネジメントです。

 サービス企画は、商品ごとにどういうアフターサービスをしようかと企画します。製品は多岐にわたりますし、担当エリアは日本にとどまりません。世界中のお客様に対応します。

 お客様相談対応は、日本国内に約750、海外に約7,500ある契約サービス店などと協力しながら行っています。

 最近では社内のCS向上活動にも参画し、消費生活アドバイザーの資格取得を推奨しています。

アフターマーケット製品というのは?

米田 当社は自動車部品の製造を主力事業としてきました。自動車に搭載されるエンジン関連製品やエアコン関連製品などといえばわかりやすいでしょうか。

 これらはいわゆるOEMになり、自動車メーカーに販売される商品です。当社は、トヨタ自動車の電装品開発部門が1949年に分離独立して発足した歴史があり、自動車関連製品が現在も売上の9割以上を占めます。社名の入った製品は少ないですが、2012年度の売上はデンソーグループ連結で3兆円を超えているんですよ。

 これに対して、アフターマーケットの商品にはスマートハウスとして注目されているHEMS(ヘムス:Home Energy Management System)やエコキュートを代表する住宅設備製品から、電話基地局クーラーなどの産業用空調製品、バス・鉄道用エアコンまで幅広い分野の製品があります。さらに、車両運行管理システムなどのITS(情報通信)用品やカーアクセサリなど、デンソー製品として直接お客様に販売される商品も含まれます。

 ちなみに日本国内を走っているバスのエアコンの約80%はデンソー製なんですよ。

アフターマーケット事業部は最近開設されたとか。

米田 この分野に力を入れようという機運があり、2011年に事業部が開設されました。自社ブランドでの販売を強化していくことで、これまでにない発想が生まれ、主流の自動車に付加価値をつけることも期待されています。

消費生活アドバイザーの資格取得については、どのような活動をされているのですか。

米田 今年の1月に資格取得のガイダンスを行い、4月から受験対策講座を実施しています。受講生は60人です。サービス関連部門だけでなく、技術や生産部門の社員もいます。

 さらに受講生を増やそうと、現在ドライビングをかけているところです。

60人の受講者は、すごいですね。どのようにして募集されたのでしょうか。

米田 昨年、社員を対象とした展示会の会場で、「消費生活アドバイザーという資格がありますよ」と、パネルを掲示して紹介したんです。

 6,020人の来場があり、そのうちの120人がアンケートで「消費生活アドバイザーに関心がある」と答えていました。そこで、社長以下、役員が出席する会議のなかで、お客様目線で取り組むマインド醸成を目的とした消費生活アドバイザー資格の活用について説明させていただきました。

 その結果、役員の方々に理解いただくことができ、私自身も推進役を担当することになりました。しかも「やるなら、資格者100人を目指せ!」と。そうなりますと、消費生活アドバイザーの合格率は20%ぐらいですから、受験者数をもっと増やさなければなりません。

▲TOP