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活躍する消費生活アドバイザー

宮木 由貴子さん

自分よし・企業よし・社会よし、「三方よし」の視点で生活者を考え活動

宮木 由貴子さん(消費生活アドバイザー20期)
(一社)日本ヒーブ協議会代表理事 / 株式会社第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部 主席研究員

大学卒業後、(株)第一生命経済研究所(旧ライフデザイン研究所)に入社。生活の多様化により生じた消費傾向の変化やコミュニケーションの課題などについての調査・研究を実施。2016年に(一社)日本ヒーブ協議会代表理事に就任。著書(共著)に『ライフデザイン白書2015年』(共著、第一生命経済研究所編)など。
趣味は祭囃子の演奏で、神田祭や山王祭などにも参加。10代〜70代までいるお囃子仲間との交流は、他世代の意識・消費行動理解や地域情報の収集などにも役立っている。
受任委員に経済産業省・国土交通省「平成28年度スマートモビリティシステム研究開発・実証事業(自動走行の民事上の責任及び社会受容性に関する研究)における有識者委員会」委員(2016年)。経済産業省「消費者理解に基づく消費経済市場の活性化研究会(消費インテリジェンス)」委員(2016年)ほか。

第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部に勤務されています。どのような研究をされているのでしょうか。

宮木 コミュニケーションや消費、ライフスタイルがメインです。一番最初に行った研究が、20年以上前、携帯電話とPHS、ポケベルの3種類を合わせても若者の普及率が3割未満という時代に行った「モバイル」についてでした。
 ここで16歳から26歳を対象に、モバイルが普及することによって、友人や親子といった対人関係がどう変わるのかという研究を始めたのが現在のベースにあります。そこから、人と人との関係、クチコミなどのコミュニケーション、消費のほうにつながってきました。

消費生活アドバイザー資格の取得もそこから?

宮木 はい。ライフデザイン研究を行うにあたり、生活に関する基本的なことを押さえておきたいと思って資格を探したときに、「ちょうどいいな」と思ったのが、消費生活アドバイザー資格でした。

 産業能率大学の通信講座を受講し、あまりの範囲の広さに「得手、不得手の領域があるなぁ」と思いながら勉強した記憶があります。
 当時は結婚したばかりで、生活知識もあまりありませんでしたので、実際に受験をしなくても、また受験して落ちたとしても、学んだことは役に立つという意識で勉強しました。テキストを読み、ノートをまとめたりすることも、割と好きでした。
 試験科目が重なっているところがあったので、翌年はファイナンシャルプランナー資格を取得しました。

研究のテーマはどのように決められているのですか。

宮木 関心はずっと変わっていません。人と人との関係やコミュニケーションとはどのようなものなのか。情報通信機器が介在することによって相手との距離感がどうなるのか、といったところにとても興味があります。ほとんど趣味に近いですね。
 テーマを決めて情報収集をし、独自のアンケート調査などを行って、何本かのレポートにまとめるといった形で研究してきました。
 たとえば同じ若者でも、友人関係、異性関係、親子関係というように、切り口を年単位で変えて研究してきました。

共同で研究されることも?

宮木 第一生命経済研究所では『ライフデザイン白書』を毎年発行しています。今(2017年4月)ちょうど、2017年版を作成しているところです。家族・就労・消費・健康・介護・人生設計など、研究者ごとに領域が分かれていまして、私は消費の章を担当しています。
 研究員同士でディスカッションしたり、編集会議で検討したりして、客観性を担保するようにしています。

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