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活躍する消費生活アドバイザー

ところで、大和さんが消費生活アドバイザー資格を取得されたきっかけは?

大和 商品企画に異動したとき、たまたま部署内に消費生活アドバイザーが一人もいなくなってしまった時期だったこともあり、「私が取得します」と、上司に宣言したのがきっかけです。

 この資格については、入社したときから知っていたのですが、取得するにはあまりに試験範囲が広いため、当時、技術で専門分野のシミュレーションに携わっていた私は、あまり関心がありませんでした。
 しかし、商品企画でお客様にご満足いただける商品を企画するからには、幅広い知識が必要だと感じ、新たな気持ちで挑戦しようと思いました。

パナソニックは、資格取得にも熱心に取り組まれていますね。

大和 はい。CS本部の事務局に消費生活アドバイザーの資格取得をとても後押ししてもらいました。
 年度初めに、消費生活アドバイザーの資格取得研修の案内連絡がホームページに掲載され従業員全員が誰でも申し込めるようになっています。「受講します!」と宣言するやいなや、すぐに開講式があり、研修会がスタートします。研修会は、月に1回程度なのですが、予習復習、Webやメールでのフォローによって毎週あるように感じました。月に一度の土日、朝から晩まで、広範囲の知識をみっちり詰め込まれフラフラになるほど大変な思いをしました。

 講師の方たちは、休日にもかかわらずボランティアで教えに来てくれています。それだけに、受験する自分自身がやり遂げなければ恥ずかしいと思えたからこそ頑張れたのだと思います。
 社内の有資格者の方たちからのフォローもありました。「こういうところは、こう勉強すると合格に近づくよ」と、いろいろアドバイスももらいました。

資格取得の勉強で、役に立っていることがございましたら。

大和 苦手だった経済、法律分野を学ぶことで得た知識が日常生活に役立ったのはもちろんなのですが、衣食住分野でも知らなかったことがたくさんありました。食品偽装問題を発端に法律が変わった食品表示関連は興味深く、さらに深掘りしたので食品の表示にはかなり詳しくなりました。
 Jコンセプトでは、ターゲット層が憧れる「余暇生活」を考えるのにも役に立ちました。また、オレオレ詐欺などの消費者被害については身近な問題の解決にかなり役に立ちました。被害の現状と法律とがつながり、勉強する前と後では、テレビや新聞の見方も少し違ってきたように思います。

 公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)の会員にもなっています。そこで、行政の動きなどは、いち早くタイムリーな情報が入手できます。また、多くの方とのコミュニケーションにより、さまざまな視点でものごとが考えられるようになりました。商品企画は常に先を見越した仕事なので、早く情報が入手できることや培ったネットワークはたいへんありがたいですね。

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