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活躍する消費生活アドバイザー

消費者教育も担当されているようですね。

遠藤 郡山市内の中学校や高校、専門学校、高齢者サークルなどで、お話させていただいています。

 まず、講師依頼があった時点で、どういったことを中心に話をするか、要望をお聞きします。それに合わせて、内容の時間配分をします。
 会場の確認も重要です。体育館なのか、教室や視聴覚室か、ホールかによって、準備がかなり違ってきます。
 機材の確認も重要です。パワーポイントが使えるか、レジュメを用意していただけるかなど、確認作業をしっかり行います。

 お話するテーマは、主に3つあります。
 一番多いのが、「だまされないで! 悪質商法」。これはやはり、高齢者の方からの申込みが一番多いです。
 学校では、新社会人に向けて、契約やクレジットカードについての話や、若者に多い悪質商法の手口をお話します。
 その際、(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)制作の『見えないお金の物語』というテキストを参考にしています。

 学校や保護者からは、インターネットをテーマにしてほしいとの要望も増えています。
 情報モラルやトラブル例のほか、インターネットの設定を「学生の場合はこうするといいですよ」といったお話もしています。

 内容は、ネットショッピングやサクラサイト、著作権、特にSNSでは、SNSがきっかけとなった事件に触れ、何に気を付ければ防げたのかも踏まえ、情報モラルの重要性を訴えます。
 最近では最初からスマホを持つ子どもが増え、何も知らずに使い始めることは、自転車で高速道路を走るようなものだとお話ししています。
 保護者には、買い与える前に家庭のルールを作っておくことが重要であると伝えていますが、ネットトラブルは低年齢化の傾向にあります。

 新社会人向けには、主に「契約」についてわかりやすく説明し、買い物は社会に対する投票であることを伝えています。
 高齢者向けの講座では、新手の手口の周知と成りすまし詐欺などについてDVDやロールプレイなどを駆使してお伝えしています。

2014年10月 福島県内の高校での消費者教育の様子

受講者の反応はいかがでしょうか。

遠藤 高齢者の方は、笑ったり手をたたいてくださったり、とても反応があります。学生の場合は、反応が薄いです。でも皆さん、聞いていないようで聞いています。お顔を見ると、それがよくわかります。

 重要なのは、内容はもちろんですけれども、飽きさせないようにすることですね。表情を豊かにし、質問を投げかけてみたりして、双方向になるよう、いろいろ工夫をしています。

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