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活躍する消費生活アドバイザー

失敗の原因探しも、「直感とロジック」で取り組まれているんですね。

中島 ピタッと失敗がなくなるのが、また楽しくて(笑)。
 是正がしっかりできるようになったら、次は、ちょっと似ていることにまで思いを馳せる仕組みになっています。

 そうすることで、どんどん品質を良くしていけます。

 工場長をはじめ上司に恵まれ、チームメンバーにも恵まれて、こうした仕組みをつくることができました。メンバーは、工場のなかからの選抜です。みんなでワイワイガヤガヤと、自由に話し合いました。
 品質管理への理解がある上司で、話合いに時間をかけさせてもらえ、ありがたかったです。

 当工場は、2006年にはトレーサビリティーシステムも導入しています。
 このシステム導入は、食品業界でも早いほうだと思います。
 こちらの立ち上げは、当時の工場長兼社長の指示に基づき、品質保証部の上司がメインで動きました。迅速、正確に、原料および物流のトレースを行います。
 このHACCP、ISO9001、トレーサビリティーを実効性にこだわって融合させたシステムを、カゴメ小牧工場QMS(Quality Management System:品質マネジメントシステム)といっています。

ところで、中島さんが消費生活アドバイザー資格を取得しようと思われたのは、どういった理由からですか。

中島 子どもが小さかった頃、保育園に迎えに行って家に戻ると、7時半頃でした。ご飯を食べさせてお風呂に入れたりすると9時頃になるけれども、1〜2時間余裕ができました。「私の自由時間ができた!」と思いました。もちろん、夫の協力もありました。

 「さて、何をしよう」と考え、選んだのが通信教育。自分のペースで勉強できます。
 研究開発に役立ちそうな、発想法やパソコン、統計など、いろいろ勉強していきました。まだ20代だったので、体力もあったのでしょう。

 そのとき、「消費者ニーズをつかんで製品を提案していくには、一般的な消費者知識もいるかな」と消費生活アドバイザー試験にチャレンジしました。

 産業能率大学の通信講座を受講したのですが、教材が到着して教科書の山にビックリしました。でも楽しく勉強でき、1次試験は問題なく受かりました。
 ところが論文が書けなくて。翌年、論文の通信講座を受講したり、先輩の消費生活アドバイザーが講師となっている講座に参加したりして、論文試験に備え、合格することができました。

社内の第一号資格者だったのでは?

中島 はい。会社には特に言わずに受験しましたが、当時の親会社の雪印乳業から当時の上司に電話が入りました。「試験を受けた覚えはあるか」と上司に聞かれ、「はい」。会社から報奨金をいただきました。

 現在、カゴメには消費生活アドバイザーが6人いるようですね。
 CSセンター勤務の頃に知り合った方たちとは、現在も交流があります。
 トヨタさんなどでは「消費生活アドバイザーの会」をつくられ、消費者目線で取扱説明書を読むといった活動をされているようです。当社でも、そういう活動ができたらいいですね。

 新製品開発、消費者対応部門、品質保証部門と様々な部署を経験できた強みを活かして、お客様目線で、今後もよい製品をつくっていきたいと思っています。
(取材:2014年7月18日)

カゴメ小牧工場

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